ジェネリック医薬品とは
簡単に言うと特許が切れた後に医薬品メーカーが製造・販売しているお薬のことです。
新薬は開発に長い年月と莫大な費用がかかっているので、開発した企業には特許と再審査によって、一定期間(20年~25年)の権利と利益が守られています。先発医薬品の値段が高いのはそういった理由があるからです。ただ、この期間を過ぎれば他の企業も開発が可能になります。そうして作られたお薬が「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」と呼ばれています。
「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」は、厚生労働省から「先発医薬品と同じ有効成分を同量含んでおり、(先発医薬品と)同等の効き目がある」と認められた医薬品です。
お薬手帳の活用法
お薬手帳とは自分が使っている薬の名前・量・日数・使用法などを記録できる手帳です。副作用歴・アレルギーの有無・過去にかかった病気・体調の変化などについても記入できるので、副作用や飲み合わせリスクを減らします。
自分自身の体質を正しく知っておけることはもちろん、医療機関や薬局に持参することで情報が速く正確に伝わり、適切な処置を受けることができます。
市販薬やサプリメントを買うときに持参していると、薬剤師から適切なアドバイスを受けることができます。旅行先にも持参するのがよいでしょう。
大切なのは情報を一冊にまとめておくことです。記載漏れを防ぎ正確な履歴がわかります。
かかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師のメリット
「かかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」を持つということは、「自分専用のお薬のスペシャリスト」がいるということです。「かかりつけ薬局」では、過去に渡したお薬やご相談の内容などを記録し、体調や体質なども理解した上で、薬の調剤を行います。特に複数の医療機関にかかっている時は、薬の重複や飲み合わせをチェックし、安全に治療を進められるよう「かかりつけ薬剤師」がアドバイスしてくれます。
自分のことを分かってくれている薬剤師がいる薬局を一つに決めることで、履歴が明確になり、様々な履歴を理解している薬剤師は、日ごろのお薬や健康に関する様々な不安を解消するパートナーとなるはずです。
正しい服用のポイント
①食前、食後、食間、頓服(とんぷく)など決められた時間を守りましょう。
②飲み薬はコップ1杯のお水で飲むのが原則。必ず薬に合った正しい飲み方が大切です。
③治ってきたからといって自己判断で服用を中止するのはやめましょう。指示があった期間は服用を続けるのが基本です。
④一緒に飲んではいけない薬、食べ合わせがよくない食品がありますので薬剤師の指示に従いましょう。
その他:寝ながら薬を飲むのは、のどにひっかかりやすいので避けましょう。寝たきりの患者さまに薬を飲ませてあげるときは、身体を起こしてあげましょう。